着物の上着(アウター)には、たくさんの種類があります。今回は、9つのアウターをご紹介。
和装用コートだけでなく、洋服にも合う「ポンチョ」や「ショール」などを着物のアウターとして着るのもおすすめです。
冬の防寒着として、大切な着物のチリよけとして、おしゃれな上着を選んでみましょう!
着物用の上着
着物用の上着は「着物コート」や「和装アウター」と呼ばれることがありますが、大きく分けて4つの種類に分けられます。
・道行(みちゆき)
・道中着(どうちゅうぎ)
・羽織
・雨コート
フォーマルからカジュアルまで、着物に合わせる上着の選び方にも注意してみましょう。
道行(みちゆき)
道行は、礼装の着物のアウターとして着られる外出用のコートです。
よく衿の形が額縁のように四角くなっているのが特徴で、道行衿(角衿)と呼ばれます。
基本的には礼装用なので、留袖や訪問着などのフォーマルな着物に合わせるといいでしょう。
ただし、紬や綿のような素材で作られている場合は、カジュアルな使用がおすすめです。
洋服のコート同様に、マナーとして室内に入る時には、玄関先で道行コートを脱ぐようにしましょう。
道中着(どうちゅうぎ)
道中着とは、衿が腰や裾まで繋がっているコートです。道行よりもカジュアルな装いとされます。
衿の肩から後ろの部分を、内側に半分折って着用するのが一般的。肩から前方はにかけて、自然と衿が開くようにします。
紬や小紋、木綿の着物に合わせるといいでしょう。
着脱がしやすく、紐で身幅を調節できる点が人気です。
羽織
羽織は着物の上着として、最も幅広く使われています。
本来は男性用でしたが、江戸時代から女性の間にも広まったようです。時代が変わるとともに丈の長さの流行があり、現在はロング丈がトレンドになっています!
洋服で言うと、カーディガンやジャケットに分類されるので室内で着用しても問題ありません。羽織紐で身幅を調節できます。
最近、レース羽織が流行っています!夏のおしゃれにもおすすめです
雨コート
雨コートは、着物を雨や雪などから守る上着です。また、日除けとして着用することもあります。
撥水加工が施されており、水濡れに弱い絹の着物を着てのおでかけも安心です。
また、着物の裾を泥ハネから守る二部式のコートも人気ですよ。
雨や雪の日は、草履も雨よけ対策!
和洋兼用で使える上着
最近では、和装用コートだけでなく、洋服にも合わせやすいアウターが人気となっています。
私自身も着物の上に、袖の幅が広い洋服用の上着をよく着ます。
丈の長いアウターだと、一見着物を着ているとわからないこともありますよ。おしゃれでかわいい、おすすめアイテムを紹介します。
コート
私は普段着ている洋装のコートを着物の上に着ることもあります。
袖付は広め&袖は太めのコートを選びます。着物の袖(振り)を腕に巻きつけて袖を通すか、着物の袖はコートの袖を通さずに(身頃に残して)着ることが多いです。
着物用コートとして販売されている商品は、洋服用コートと同じ素材で作られていることが多く、着物に合わせて衿まわり、袖まわりがゆったりと作られています。
ショール
ショールは肩にかけたり、座った時に膝にかけたり、少し肌寒いと感じた時に大活躍するアイテムです。
着物は首元が冷えやすく、ショールをマフラー代わりにしてもいいですね。
ケープ・ポンチョ
ケープやポンチョは、袖なしのアウターです。着物の袖を通す必要のない上着なので、着脱がしやすいでしょう。
袖口や身八つ口から入ってくる冷たい風を遮断します。
カーディガン
ニットのカーディガンは保温性が高く、室内でも着られるので羽織の代わりになります。
着物用カーディガンは、流線的でエレガントなシルエットのアイテムが数多くあります。カラーバリエーションも豊富でおしゃれを楽しめますよ。
まとめ
着物の上着を紹介しました。室内で着られるアウターや、外で着るアウターなど、種類が異なるので注意しましょう。
寒い冬にもおしゃれに、あったかくして着物を楽しんでみてくださいね。
コメント