青海波は日本の伝統的な和柄です。読み方は、「せいがいは」「せいかいは」の二通りありますが、広く使われるのは「せいがいは」となっています。
実は、青海波の紋様は、日本だけでなくエジプトやペルシャなど世界各地に見られ、広く愛されている柄なんです。
今回は、青海波の柄の意味や由来を分かりやすく解説していきます!
青海波はどんな柄?
水面に見える波を意匠し文様化した青海波。
青海波は、半円の同心円を三つ重ねて、その一部が扇状にいくつも重なり合った幾何文様です。
古くは埴輪の衣装、舞楽(能楽)の衣装、陶器や蒔絵、着物の小紋柄にも用いられています。
青海波の意味や由来
青海波の柄の発祥は古代ペルシャといわれています。中国のシルクロードを渡って日本に伝わったのは飛鳥時代で、そのころの埴輪に青海波が描かれていました。
平安時代になると、源氏物語の中に『青海波』という雅楽を舞う若き光源氏の姿が描かれています。この雅楽の装束に青海波の柄が用いられていたことが、名前の由来です。
そして江戸時代の中期に、塗師である勘七が工芸品に青海波を巧みな技法で描いたことから、青海勘七(せいかいかんしち)と呼ばれるようになり、この文様が広まることになりました。
青海波は縁起の良い柄
青海波は、縁起の良い吉祥文様の一つです。いくつも重なる波柄は、広い海がもたらす恩恵が感じられます。
そして無限に広がる波の文様に、「人々の平穏な暮らしが未来永劫へと続くように」という願いが込められているのです。
青海波は結婚祝いや新築祝いにおすすめの和柄とも言えそうですね。涼しげな印象なので、暑中見舞いなど夏のプレゼントとしてもおすすめ!
まとめ
青海波(せいがいは)は、ペルシャ発祥ですが、今では日本の代表的な和柄となっています。
水面の波をイメージするので、夏の涼しげな着物の柄としてもぴったり!
「未来永劫へ続く幸せ」など、おめでたい意味もあるので、結婚祝いなどの贈り物にもおすすめですよ!
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