【画像付】着物を着るときに最低限必要なものとは?はじめての着物で揃える小物一覧

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着物に必要なものを一から揃えるとなると、意外と出費がかさみます。

はじめて着物を着ようと思っても、着物1枚だけでは着用することができません。基本的に和服は直線断ちで仕立てられているため、余分な布地を紐で縛ったり帯で締めたりすることで体にフィットするのです。

今回は、着物の着付で必要最低限の小物についてご説明していきます。着物のコーディネートを楽しむためにも必要なものを確認しておきましょう。

「普段着」としてのカジュアルな着物と帯の選び方

はじめての着物は、あまりお金をかけずに手頃に必要なものを揃えたいですよね。フォーマルな着物は、着物自体も高価であり、着物の格式に合わせて帯や小物を揃えるとかなり高額になることがあります。

まずは、普段着として手軽に着物を始める方向けにカジュアルな着物と帯の選び方を紹介します。

着物は何が必要?

カジュアルな着物の種類を紹介します。着物には格式があり、成人式に着る振袖は正装とされています。

気軽に始める着物としては、「小紋」「紬」「木綿」などの着物がおすすめです。どのような着物なのか紹介していきます。

【小紋】

小紋とは、全体に柄が入っている着物のことを言います。普段着物として楽しむのであれば、まずは小紋がおすすめです。

振袖や留袖、訪問着などはフォーマルな着物の種類とされるので、普段の外出で着用する着物としては向いていません。

【紬】

紬(つむぎ)は、蚕のまゆから糸を引き出した絹糸が生地に使用されています。代表的な紬には「大島紬」「結城紬」「牛首紬」などがあります。反物になる前の糸の状態で染色している特徴があります。

非常に丈夫であり、古くから普段着として着用されてきました。カジュアルな着物としておすすめです。

【木綿】

木綿でできている着物は、洋服同様に家庭で洗濯ができます。肌にも優しく、安価な着物です。

ただし、洗濯をする際にしわになりやすかったり縮みやすかったりします。

【洗える着物】

近年では、洗える着物として化繊(ポリエステル)の着物も増えてきました。絹や麻などの天然素材は家庭でのお手入れが難しく、できれば着物専門店で1シーズンに一度クリーニングに出すのがいいでしょう。洗える着物であれば家庭で洗濯ができます。

丈夫でしわになりにくく安価なため人気があります。デメリットとしては、静電気が発生しやすかったり通気性が悪い点などです。

帯は何がいい?

カジュアルな着物に合わせる帯の種類を紹介します。

カジュアルな装いには、「名古屋帯」や「半幅帯」がぴったりです。帯の結び方にもいろいろな種類があるので、自分が可愛いと思う帯結びにも挑戦してみてください。

【名古屋帯】

名古屋帯の特徴は、基本的に手先(帯の片方の端)を半分に折って仕立てられている点です。フォーマルなシーンで使用する「袋帯」を簡略化した帯といえます。

カジュアルな着物に合わせる場合は、一般的には名古屋帯を締めます。ただし、金糸や銀糸を使用しているものは少しフォーマルな装いに合わせることが多いです。

「お太鼓結び」が最もポピュラーな結び方になります。

お太鼓結びの結び方はこちらの動画で確認できます

【半幅帯(小袋帯)】

袋帯や名古屋帯の幅は8寸(約24〜30センチ)ですが、半幅帯はその半分の4寸(約12〜15センチ)幅となっています。

浴衣に合わせるのは半幅帯が多いですね。

帯枕や帯揚げ、帯締めを使用せずに結べる帯結びが多いので、初心者でも挑戦しやすいでしょう。

普段着物に楽ちんな貝の口結び

着付けに必要な小物と使い方

初心者向けに着物の着付けに必要なものを用意しましょう。

それぞれのアイテムの名前、画像、役割について解説していきます。

必要最低限の小物リスト

<着物を着るために必要><帯を結ぶために必要><外出時に必要>
・足袋・帯板・草履(ぞうり)/ 下駄(げた)
・肌襦袢・裾よけ・帯枕・防寒具(※主に冬)
・長襦袢(ながじゅばん)・帯揚げ
・半衿(はんえり)・帯締め
・衿芯(えりしん)
・伊達締め(だてじめ)…2本
・腰ひも…3~6本
・着物クリップ…3個

※「帯を結ぶために必要なもの」は、一般的なお太鼓結びをする際に必要になるものです。半幅帯であれば、帯のみで結ぶこともできます。

小物の役割と使い方

必要なものがたくさんあって、最初は「こんなに揃えないといけないの?」と感じるかもしれません。

しかし、役割を知ることで、綺麗な着付けに重要なアイテムであると理解できるでしょう。

くみ
くみ

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足袋

足袋(たび)は足に直接履く、靴下のようなアイテムです。つま先部分は、足の親指とそれ以外の指を分けます。基本的には白い木綿の布でできており、小鉤(こはぜ)という留め具で固定します。

近年では、ストレッチ素材やレース素材、柄の可愛いものまであります。普段着の着物を着る際には、足元もかわいい足袋を選ぶと楽しいですよ。

肌襦袢・裾よけ

洋服で言う、キャミソールやタンクトップのような地肌に着る肌着のことです。ワンピースタイプになっているものもあります。

着物を着る際には衣紋(えもん)といって、首の後ろを広く開けます。キャミソールやタンクトップなどの肌着では衣紋から肌着が見えてしまうこともあるので注意が必要です。

肌襦袢の下には普通のブラジャーではなく、和装ブラジャーやスポーツブラなどの立体的でないものがいいでしょう。

くみ
くみ

下の商品は、肌着とブラジャーが一体となったワンピースタイプ!これ1着でOKです。

ナイトブラなら日常使いもOK!身八ツ口(脇)から見えても目立たない白がおすすめです。

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長襦袢(ながじゅばん)

着物の下に着用するアイテムです。袖口や襟元、裾からチラリと見えるので、基本の白以外にも好みの色や柄を取り入れるとおしゃれに楽しめます。

半衿(はんえり)

長襦袢の襟に縫い付ける布地です。長襦袢の襟の部分は直に肌に触れるため、化粧や汗などで汚れやすくなっており、半衿をつけることで汚れからカバーできます。また色や模様の入った半衿にすると、顔まわりのワンポイントとして有効なアイテムになります。

シンプルにまとめたい方は、夏は白の絽・春秋冬は白の塩瀬の半衿が基本です。

衿芯(えりしん)

長襦袢と半衿の間に通す小物です。しっかりと襟が綺麗なラインを描くためには重要なアイテムと言えます。

伊達締め(だてじめ)…2本

幅10センチほどの薄い帯状の小物です。襟元が崩れないように、腰ひもの上から巻きます。正絹博多織の伊達締めや、メッシュタイプ、マジックテープで留めるタイプなどがあります。

長襦袢と着物で使用するため2本あるといいでしょう。

腰ひも…3~6本

着物を体にフィットさせるようにしたり、帯結びの仮止めをしたりするアイテムです。モスリン素材の腰ひもが一般的です。

やわらかく少し幅広の紐なので体に食い込みづらくはなっていますが、最近はゴム製のベルトもあるので長時間着用する方はこちらもおすすめです。

襟元を合わせる紐として、コーリンベルトを使うこともあります。

腰紐は、着物を胴に留める以外にも帯結びの仮紐として使用することもあります。最低でも3本は持っておくと安心です。

着物クリップ…3個

着付けをする際に使用する、仮止め用のクリップです。最初は洗濯バサミでも代用可能ですが、着物クリップであれば、力を加えても布を傷めずにしっかり留めることができます。

帯板

帯と体の間に挟むことで、帯にシワがないように結べるアイテムです。

ベルト付きの帯板もあります。

帯枕

帯結びの際に、綺麗に帯を形作る役割があります。名古屋帯でお太鼓結びをする際には、帯枕のある位置がお太鼓の上線となります。

一般的にはガーゼなどで包んで、紐が体に食い込まないようにします。

帯揚げ

帯枕を包んで使用します。帯枕と紐の部分を隠す役割があり、帯の上からわずかに見える帯揚げは、着物をコーディネートするうえで色にも気を配りたいポイントです。

帯締め

洋服のベルトのようなイメージです。最後に帯を固定する役割として、帯締めを使用します。また、帯締めを使用しない帯結びをしたとしても、おしゃれとして帯締めをすることもあります。

帯や帯揚げとの色合いをみて選んだり、帯留めを合わせるとよりおしゃれになります。

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草履(ぞうり)/ 下駄(げた)

和装用の履き物です。カジュアルに着物を楽しむ場合は、草履でも下駄でも問題ありません。

フォーマルな場には草履を履きます。

最近は、ブーツやスニーカーを着物に合わせる方もいますね。

防寒具 (羽織やショールなど)

冬は、羽織や着物用のコートなどを着用するといいですね。特に、袖口や首周りの寒さ対策がポイントです。

また外出時には、ホコリやチリ避けとして着用する場合があります。

着物に必要なものが揃ったおすすめセット商品

はじめて着物を揃えたいと思っている方は、必要なものが揃っているセット商品もおすすめです!

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まとめ

はじめて着物に必要なものを揃えようと思うと、意外と数が多くてびっくりするかもしれません。しかし、着ていくうちにそれぞれのアイテムの役割がわかるので、自分に合った着こなしができるようになります。

最近は便利グッズや和洋ミックスの着こなしも増えてきたので、今回ご紹介した小物が絶対に必要という訳ではありません。基本的なアイテムを紹介しましたが、スニーカーやハイネックセーターを組み合わせる方もいます。

くみ
くみ

着物ディズニーをするために、スニーカーとニットを合わせたコーディネイトに挑戦してみました!

着物の基本を押さえつつ、自分らしく、快適に着物を楽しんでみてください。

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