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【写真付】着物の着付けに最低限必要なものとは?はじめて揃える小物一覧

着物の基礎知識

はじめて着物を着ようと思ったとき、着物1枚だけでは着用することができません。和服は直線断ちで仕立てられているため、腰紐などの「着付け小物」を使って着物を体にフィットさせましょう。

この記事を読んでわかること

・着付けに必要なもの
・小物の名前と使い方
・おすすめのアイテム

着物の着付けに必要なものを一から揃えるとなると、意外と量が多くてびっくりするかもしれませんね。着付け教室によっては、教室独自の着付け小物を使う場合も・・・。

今回は、着物の着付けで最低限必要になる小物についてご説明していきます。写真や画像付きでどんなアイテムなのかをわかりやすく解説。着物のコーディネートを楽しむためにも、しっかり準備しておきましょう。

着物の着付けに必要なものリスト

着物と帯以外にも、和装用の下着や、着崩れないために重要な小物、帯結びに必要な小物などがあります。

<着物を着るために必要><帯を結ぶために必要><外出時に必要>
・着物(きもの)・帯(おび)・草履(ぞうり)/ 下駄(げた)
・足袋(たび)・帯板(おびいた)・防寒具(※主に冬)
・肌襦袢(はだじゅばん)
・裾よけ(すそよけ)
・帯枕(おびまくら)
・長襦袢(ながじゅばん)・帯揚げ(おびあげ)
・半衿(はんえり)・帯締め(おびじめ)
・衿芯(えりしん)
・伊達締め(だてじめ)…2本
・腰ひも(こしひも)…3~6本
(着物ベルト)
・着物クリップ…3個

腰紐や着物クリップは、複数個用意しましょう。

最近は「着物ベルト」のような便利グッズもありますが、まずは定番の着付け小物を使えるようになっておくのをおすすめします。そこから、自分の使いやすい便利グッズを試してみてもいいですね!

着付けに必要な「着物・帯」の選び方

着付けのメインとなる「着物」と「帯」には、たくさんの種類があります。

一つ注意しなければならないポイントに、着物の格式があります。洋服にもカジュアルやフォーマルな位置付けがあるように、和服もTPOに合わせたコーディネートを意識してみましょう。

着物(きもの)の選び方

はじめて着付けをするときの着物には、「小紋(こもん)」という着物の種類を選ぶのがおすすめです!

フォーマルな着物には、成人式に着る「振袖(ふりそで)」や、結婚式に着る「留袖(とめそで)」などがあります。

セミフォーマルな着物なら、「子供の入学式」「友人の結婚式」「茶道などのお稽古」に着ていけますし、カジュアルな着物は「ショッピング」「お花見」「お食事会」などにピッタリです。

【準礼装(セミフォーマル)】
  • 訪問着(ほうもんぎ)
  • 付け下げ(つけさげ)
  • 色無地(いろむじ)
  • 江戸小紋(えどこもん)
【おしゃれ着(カジュアル)】
  • 小紋(こもん)
  • 紬(つむぎ)
  • 木綿(もめん)

はじめての着付けの練習には、柄が全体にあるのが特徴の「小紋」を選んでみましょう。着用シーンが豊富で、気軽な外出にも着ていけますよ。また、春秋冬に着られるので「袷(あわせ)」をい選ぶのもおすすめです。

・はじめての着物は「小紋(こもん)」がおすすめ
・裏地のある「袷(あわせ)」がおすすめ

素材は、正絹やポリエステルなどさまざま。リサイクル着物なら肌触りのいい正絹の着物が安く買えますし、ネット通販では新品の洗える着物もあるので、好きな小紋を探してみてくださいね!

帯(おび)の選び方

着物の帯には、格式として大きく4つに分けられます。格式高い順に「丸帯(まるおび)」→「袋帯(ふくろおび)」→「名古屋帯(なごやおび)」→「半幅帯(はんはばおび)」です。

・【準礼装(セミフォーマル)】の着物には「袋帯」
・【おしゃれ着(カジュアル)】の着物には「名古屋帯」

はじめての着物にぴったりの小紋には、名古屋帯を合わせるのがベストです!

大正時代に名古屋で考案された名古屋帯は、袋帯を簡略化したものとなっています。とくに手先から太鼓までを半分に折ってかがった「名古屋仕立て」なら、初心者でも結びやすいのが嬉しいですね。

着付けに必要な小物一覧

初心者向けに着物の着付けに必要な小物をわかりやすく解説します。それぞれの着付け小物の名前、写真、役割について知ることで、事前準備もスムーズにすすむはずです!

ここでは、外出用着物の着付けで必要になる最低限の小物をご紹介します。

くみ
くみ

私のおすすめ着付けアイテムの商品リンクも貼っておきます!

足袋(たび)

足袋(たび)は足に直接履く、靴下のような着付け小物です。つま先部分は、足の親指とそれ以外の指を分けます。基本的には白い木綿の布でできており、小鉤(こはぜ)という留め具で固定します。

近年では、ストレッチ素材やレース素材、柄の可愛いものまであります。金具がない分、洗濯機で洗えて楽ちん!

着物のコーディネートを楽しみたいときには、足元もおしゃれな足袋を選ぶのがおすすめです。

肌襦袢(はだじゅばん)・裾よけ(すそよけ)

肌襦袢とは、洋服で言う「キャミソール」や「タンクトップ」のような地肌に着る肌着のことです。また、下半身を覆う裾よけは、ペチコートのような役割をします。着物スリップなどワンピースタイプになっているものもあります。

「キャミソールで代用してもいい?」と質問を受けることがありますが、キャミソールやタンクトップなどでは、首後ろの衿を抜いたときに肌着が見えてしまうこともあるので注意が必要です。

衿まわりが広いものをチョイスしましょう。

和装下着について

肌襦袢の下には普通のブラジャーではなく、和装ブラジャーやスポーツブラなどの立体的でないものがいいでしょう。 

ショーツは、シルエットが響きにくいシームレスタイプもおすすめです。

くみ
くみ

下の商品は、私のおすすめアイテム!

肌着(肌襦袢・裾よけ)とブラジャーが一体となったワンピースタイプ!

これ1着でOKです。

着物の下着選びについては、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。

長襦袢(ながじゅばん)

長襦袢は、着物のすぐ下に着用する着付けアイテムです。袖口や襟元、裾からチラリと見えるので、基本の白以外にも好みの色や柄を取り入れるとおしゃれに楽しめます。

着付けの前に、長襦袢の衿に後述の「半衿」がついていなければ、縫い付けておきましょう。

くみ
くみ

私のおすすめは洗える長襦袢!

汗で汚れやすいので、ポリエステル素材でもいいと思います

半衿(はんえり)

半衿は、前述の長襦袢の衿に縫い付ける布地です。長襦袢の襟の部分は直に肌に触れるため、化粧や汗などで汚れやすくなっており、半衿をつけることで汚れからカバーできます。

また色や模様の入った半衿にすると、顔まわりのワンポイントとして有効なアイテムになります。

シンプルにまとめたい方は、夏は白の絽・春秋冬は白の塩瀬の半衿が基本です。

衿芯(えりしん)

衿芯は、長襦袢と半衿の間に通す着付け小物です。しっかりと襟が綺麗なラインを描くためには重要なアイテムと言えます。

伊達締め(だてじめ)…2本

伊達締めは、幅10cmほどの薄い帯状の着付け小物です。襟元が崩れないように、腰ひもの上から巻きます。正絹博多織の伊達締めや、メッシュタイプ、マジックテープで留めるタイプなどがあります。

長襦袢と着物で使用するため2本あるといいでしょう。

腰ひも(こしひも)…3~6本

腰紐は、着物を体にフィットさせるようにしたり、帯結びの仮止めをしたりする着付け小物です。モスリン素材の腰ひもが一般的です。

やわらかく少し幅広の紐なので体に食い込みづらくはなっていますが、最近はゴム製のベルトもあるので長時間着用する方はこちらもおすすめです。

襟元を合わせる紐として、コーリンベルトを使うこともあります。

腰紐は、着物を胴に留める以外にも帯結びの仮紐として使用することもあります。最低でも3本は持っておくと安心です。

着物クリップ…3個

着付けをする際に使用する、仮止め用のクリップです。最初は大きめの洗濯バサミでも代用可能ですが、着物クリップであれば、力を加えても布を傷めずにしっかり留めることができます。

3個で1,000円ほどで買えるので、これから着物を着ていきたい方は用意した方がいいかもしれませんね。

帯板

帯板は、帯と体の間に挟むことで、帯にシワがないように結べる着付け小物です。前板(まえいた)や後ろ板(うしろいた)という種類もあります。

着物初心者さんには、ベルト付きのタイプがおすすめです。

帯枕

帯枕は、帯結びの際に綺麗に帯を形作る役割があります。名古屋帯でお太鼓結びをする際には、帯枕のある位置がお太鼓の上線となります。

一般的にはガーゼなどで包んで、紐が体に食い込まないようにします。

帯揚げ

帯揚げで帯枕を包んで使用します。帯枕と紐の部分を隠す役割があり、帯の上からわずかに見える帯揚げは、着物をコーディネートするうえで色にも気を配りたいポイントです。

帯締め

帯締めは洋服のベルトのようなイメージです。最後に帯を固定する役割として、帯締めを使用します。帯や帯揚げとの色合いをみて選んだり、帯留めを合わせるとよりおしゃれになります。

\帯揚げと帯締めのセットも◎/

草履(ぞうり)/ 下駄(げた)

下駄草履は和装用の履き物です。カジュアルに着物を楽しむ場合は、草履でも下駄でも問題ありません。

フォーマルな場には草履を履きます。浴衣には下駄を素足で履くのが一般的ですね。

最近は、ブーツやスニーカーを着物に合わせる方もいます。

くみ
くみ

私も和洋折衷コーデでは、靴を合わせることもあります。

かっちり決めたいときは草履です

防寒具 (羽織やショールなど)

冬は、羽織や着物用のコートなどを着用するといいですね。特に、袖口や首周りの寒さ対策がポイントです。

また外出時には、ホコリやチリ避けとして着用する場合があります。

着物に必要なものが揃ったおすすめセット商品

はじめて着物を揃えたいと思っている方は、必要なものが揃っているセット商品もおすすめです!着物・帯・着付け小物一式がすべてセットになっています。

すでに着物や帯があるけど、小物だけ欲しい場合も着付け小物セットを探してみるといいですよ。

\和装小物セットもおすすめ/

まとめ

はじめて着物を着付けるときに必要なものを全てまとめてみました。

最初は小物の名前と写真が一致するまで時間がかかるかもしれませんが、何度も着物を着ると自然と覚えられますよ。

着付け小物に関する疑問や、コーディネートでわからないことがあれば、ぜひコメントくださいね!

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