着物のおしゃれは細部に宿ります!
着物と帯のコーディネートに加えて、帯留めをアクセサリー感覚で加えてみてはいかがでしょうか?
マンネリ化した浴衣やカジュアル着物の装いから、帯留め一つでワンランクアップした印象になりますよ。
今回は、帯留めの付け方や使い方のポイント、シーン別おすすめ帯留めをご紹介していきます。
帯留めとは?
帯留め(おびどめ)とは、帯締めに通して使う着物用のアクセサリー。
洋服に例えるなら、ベルトのバックルや、飾りボタンのような位置づけです。
帯まわりにつかう小物として「帯締め」や「帯揚げ」などがあり、それらは帯を固定するという役割があります。
しかし、帯留めはあくまでアクセサリーなので、付けなくても着物姿は成立します。
それでも帯留めを付ける理由は、秋にもみじの帯留めで季節感を出したり、ピアノの帯留めをつけて音楽コンサートに足を運んだりと、着物に遊び心を取り入れることができるからです。
さらに、高級感のあるパールや天然石、伝統工芸品の帯留めなら、品良く着物のおしゃれを楽しめます。
帯留めの付け方
帯留めを付ける時に必要な物と付け方を説明します。
帯留めを付ける時の紐
帯留めを付ける用の帯締めには、三分紐(さんぶひも)という種類があります。通常の帯締めが四分(約12mm)なのに対し、三分(約9mm)と細く、長さも短めです。
帯留めの付け方手順
帯留めは、以下の手順でつけます。
1. 帯留めを帯締めに通す
2. 帯締めを結ぶ(蝶々結びなどにしてコンパクトにまとめる)
3. 帯留めを押さえたまま帯締めの結び目をぐるっと背中に回す
4. 帯留めを前中央に持ってくる
これが、基本の帯留めの付け方になります!
ブローチを帯留めにする方法
洋服などにつけるブローチも、ブローチ用の帯留め金具を使えば、簡単に帯留めとしてつけることができます。
ブローチのピンをブローチ用帯留め金具に通すだけで完成です。
ブローチ用帯留め金具は、楽天などの通販サイトや、和装小物屋さんで200円前後で購入できます。
帯留めのTPOに合わせた使い方
着物を着ての旅行や友人との集まりなど、カジュアルなシーンにおいて特に決まり事はなく、自由に帯留めを使えます。
ただし、茶会に参加するときは注意が必要。
茶器を傷つけないように、アクセサリー類はつけないのが礼儀とされています。そのため、帯留めだけでなく、腕時計や指輪も避けるのが無難です。
また、フォーマルなシーンにつける場合は、ダイヤモンドやパールといった五代宝石など、高級感のある帯留めを使いましょう。
そして不祝儀の場に華やかさは不要とされていることから、喪服にはつけないのが一般的です。
フォーマルなシーンでのルールは、地域や主催者によって異なります。不安な場合は事前に確認しておくといいでしょう。
シーン別おすすめ帯留め
シーン別の着物におすすめの帯留めをいくつかご紹介します!
自分の好みの帯留めを見つけるために、是非参考にしてみてくださいね。
浴衣に合う帯留め
浴衣に似合う帯留めには、透明感があって涼しげな蜻蛉玉がおすすめ!
和モダンな浴衣には、パールの帯留めも似合います。
カジュアルな普段着物におすすめの帯留め
カジュアルな着物は、着用シーンによって遊び心が感じられるモチーフの帯留めがおすすめです!
フォーマル着物には高級感のある帯留め
宝石やパールの帯留めで品格のある着物姿に。
子供の入学式や、結婚式に出席する際に、一つあるだけで華やかさが増します。
まとめ
着物と帯だけでなく、帯留めも合わせたコーディネートができるようになれば、着物のおしゃれがグンと楽しくなりますよ!
帯留めの基本の使い方がわかったら、アレンジしてみるのもおすすめです。
帯留めを二つつけてみたり、季節ごとのモチーフを揃えてみたり、アクセサリー感覚で試してみてくださいね。
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